Vol.003 ~ 未来を作る打ち出の小槌

パーソナルコンピューターの父と呼ばれた計算機科学者のアラン・ケイは、1940年アメリカ合衆国マサチューセッツ州に生まれました。コンピューターを個人が所有するなど想像もできなかった1960年当時に「Dynabook構想」を提唱した人物でした。
例えば、「ウインドウ型/グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)環境」は、ゼロックスのパロアルト研究所において、その原型と言われている「Alto」をチャック・サッカーと共に彼がアイデアを出し製作したものです。さらに、プログラミングについても「オブジェクト指向プログラミング」のアイデアの生みの親でもあります。
「どうして当時、あんな予言ができたのですか?」と彼に尋ねると彼はいつも、「それは、未来は予言するものではなく、自ら作り上げていくものだ」と答えていたと言われています。また、ゼロックスの将来的展望について、ある雑誌の取材でその記者が問いかけた時も、「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ。そして未来はただそこに存在するものではなく、未来は我々が決めるものであり、宇宙の既知の法則に反しなければ望んだ方向に向かわせることができる」と考えを述べています。
そんなアラン・ケイが、まるで未来を予言するかのようなアイデアを出せたのは、彼自身にビジョンがあり、そのビジョンに人が集まり、そこに新たなアイデアが育まれていったからです。
そう、世界が彼のいうことを理解できたすべてのきっかけは、彼自身がビジョンを示したことにありました。
私を含め多くの人々は「これから将来は、どうなってしまうのだろうか」という漠然とした不安を抱いて日々を生きています。そうするとどうしても大胆な行動を人は起こせなくなるものです。
しかし、将来のことは誰にも分からない。分からないことをあれこれと悩んでも仕方がない。今度悩みそうになったら、気持ちを切り替えて、今できることに集中しよう。そういう風に考えると少し身軽な気持ちになるものです。そうすればいたずらな不安から自由になることができたりします。
つまり、自ら未来を切り開くために行動が必要になります。自分のアイデアに人は気づいているのか。人のアイデアに自分は気がついているのか。より詳細にそしてリアルに妄想してみようではないでしょうか。
アラン・ケイが言ったこの言葉「未来は我々が決めるものであり、望んだ方向に向かわせることができる」、力強く素敵な言葉であります。


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